二重織り 裂織りカモフラージュ 40/2 LIP-LEAFCAMOをバイアスカットしたものをヨコ糸に使用。今回のような太さが極端に違う糸を同じテキスタイル内に織り込むために低速でじっくり織り上げるションヘル織機を使用。 生産性は低く1日に織れるのは10〜20mほど。通常使われている高速織機の1/5〜1/10程度しか生産できません。尾州に数台しかない希少な織機で制作しています。裂き織りの歴史は江戸時代中期の東北地方にまでさかのぼります。 当時、衣類に使っている綿や絹が高価であったこと、寒い地域であるため布そのものが貴重であったことから、使い古した布を捨てずに新たな生地の一部にするという技術が生まれました。これが裂き織りの始まりです。江戸時代の人々はこの技術を使って、最終的に土に還る状態になるまでひとつの無駄も出ないように使っていたといわれています。その後、明治時代に入ってからは繊維が豊富に手に入るようになったことから裂き織りそのものが減ったものの、現在では日本伝統のアップサイクル方法として再び注目を集めています。